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社内勉強会(読書会)をおこないました

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2022年7月~12月、あやとり社内勉強会の一貫で読書会が開催されました。 あやとりでは、定期的に社内研修を開催しています。今回は、研修企画そのものを社内のメンバーが担当しました。
全6章で構成されているビジネス書を、月に1回のペースで開催される読書会で社内メンバー全員で読み深めていきました。

とりあげた本はアナロジー思考

題材にした本は、代表の生田が選定した「アナロジー思考」

この本ではアナロジー思考とは何かというテーマからはじまり、「借りてきて組み合わせる」ことで生まれる新しいアイデアのために、どうやって既存のアイデアを借りてくるのか?などついて取り上げられています。 この筆者の考えを読み解き、社内外でその思考を活用できるようにすることを目的としました。

読書会の進め方

会の全体をまとめる「ファシリテーター」、各回を担当する「講師」、その他のメンバーは「受講生」という役割で進めました。講師役には各章ひとりずつ、計6名が振り分けられました。
講師は事前に受講生に対して宿題を出しておきます。読書会当日は講師のレジュメ発表と受講生の宿題発表で構成されました。
毎回読書会の終了後は各講師にむけてのアンケートが実施され、受講生からのフィードバックを受けるしくみにしました。

講師は経験の浅いメンバー

資料作成やプレゼン経験の浅い社内スタッフが講師となり、担当する回の構成、レジュメ作成、受講生の宿題テーマとそれにもとづいたディスカッションなどの準備をおこないました。
実務経験が豊富なスタッフは「トレーナー」役で講師をサポートし、相談にのったりアドバイスをしたりする体制がとられました。

受講生の宿題発表

宿題は、講師が担当した章からポイントとなる部分(受講生に伝えたいことや理解してほしいこと)につながるようなテーマで出されました。例えば、「自分の専門領域(みんなが知らないこと)を『例え話、置き換え話』を使って、その領域を知らない人に説明する」というようなものです。

宿題の発表は毎回おこなわれ、受講生それぞれの考え方などが垣間見えるものとなりました。 短時間で自分の言いたいことをわかりやすく発表するという点で、受講生の立場からも資料づくりやプレゼンのスキルアップにつながりました。

グループディスカッション

宿題以外にも、ディスカッションの時間を設ける講師もいました。 ペアで思考を深める形式やグループにわかれてのフレームワーク作成など、講師から受講生への一方通行ではない読書会となり、スタッフ全員が積極的に参加する雰囲気が自然と作り上げられていきました。 どういった会話で相手の考えていることを引き出すかという点ではコミュニケーションスキルも必要となるディスカッション。このディスカッションタイムは、自分の考えを表現し、他のメンバーの考え方も理解する良いきっかけとなりました。

受講後アンケート

受講後は受講生が講師へ読書会のフィードバックをおこないました。講師自身も身近な相手からの評価で、得意分野の発見や今後の業務で活用できそうな改善アイデアなどを知る機会となりました。

企画設計メンバーへのインタビュー

今回の読書会を企画し、ファシリテーターとして活躍したメンバーにインタビューしました。

まずは率直な感想をお願いします

楽しかったです。読書会の参加メンバーからたくさんの意見を聞く良い機会となりました。トレーナーは見守る立場でしたので、基本的には、準備から私が講師とマンツーマンで打ち合わせをしながら進めていきました。講師それぞれの個性を再確認できました。 今後の業務に活用できる経験ができたと思います。 自分自身においても、近い将来、この経験を利用できる場面を作れることを期待しています。

読書会をおこなうにあたって設計や運営でどのようなことを工夫しましたか?

準備についてはシナリオプラニングの経験を活用できたと思っています。

設営は周りに協力してもらうので、簡単な図面を作成しました。自分が考えていることをなるべくアウトプットする工夫は必要でした。 運営という面で工夫したのはアンケートでのフィードバックですね。 ディスカッションは高評価だったので、それに応えられるように人数を変えたりワークショップを取り入れたりしました。ディスカッションのテーマ設定やメンバーの振り分けは講師と話し合いながら工夫しました。

今回は、対面(リアル)とオンラインでのハイブリッド形式の読書会になったので、環境づくりには気を使いました。 マイクのオンオフの状況、モニターや照明の具合など、セッティング環境によるストレスをなるべく軽減することは、講師や受講生の集中力にも影響するので重要だと思いました。 受講生の感想のなかには「環境が心地よく、話をしっかり聞けた」という言葉があり、やはりセッティングは大切だと再確認しました。

講師役をまわす順番は正解でしたね。今回は私がファシリテーター役と第1章の講師役を担当し、第2章は普段は経理総務をおこなっているメンバーに担当してもらいました。一種の賭けでしたが、大正解でした。講師担当のなかでは実務経験も少なく、本人も大変だったと思いますが、サポートがあればできるという確信がありましたし、信頼関係があったからできたことだと思います。

今回、講師やトレーナー全員とかかわって勉強になったことはありますか?

トレーナーの重要性はすごく感じました。講師の負担は大きかったと思うので、トレーナーという存在が精神的な支えになっていたと感じています。また、講師へのアドバイスのしかたは、講師それぞれの個性を理解したものになっていて、私も勉強になりました。

受講生の宿題発表は本当にそれぞれの個性が出ましたね。論理的な資料の作り方や説明は考え方の勉強になりましたし、回数を重ねることでメンバーの考え方の傾向が見えてきて、今後業務を進めるうえでのコミュニケーションの取り方がつかめたかなと思います。

想定外のことは起きましたか?

メンバーの退職で講師に空きが出てしまったことは想定外でした。今回は代役を他のメンバーにお願いできましたが、もしいなかったら私がやっていたと思います。

講師のコロナ感染も想定外でした。罹患したのは読書会の少し前だったので、まずは十分静養してもらい、ご本人が動けるようになってからはオンラインで打ち合わせをしてコミュニケーションをとるようにしました。その様子で大丈夫と判断できたので予定通り開催することしにしましたが、このような場合の精神的なケアはとても大切だと思いました。

今後企画したい勉強会はありますか?

新しい勉強会を開催することは考えていませんが、スタッフからの要望があれば、どんな難しいテーマでも実施したいです。

また「他の会社で今回のような読書会を実施したらどうなるのだろう?」と、妄想することが多々あります。 今回の講師メンバーと私は、すでに信頼関係が構築されているので、勉強会を実施するうえでは非常に恵まれた環境だったといえます。講師を初対面のかたにお願いした場合、どのような会になるのかには興味があります。 計画、管理の難易度も上がりますから、機会があればチャレンジしたいです。

実際に講師をやってみて

担当の章のレジュメ構成を練るところからはじまり、資料作成、発表までを一貫して経験することができたことはとても貴重な体験になりました。 受講生のことを考えながら、講師役のメンバーが自分の担当回の進め方は多少自由に構成することができたことも、それぞれの講師の個性を際立たせたと思います。 また、トレーナーがいることで、ひとりで抱え込まず、すぐに相談できる環境が講師にとっては精神的に良かったのではと思います。 準備は大変でしたが、発表後は解放感と同時にやり遂げたという自信ができました。

これから社内勉強会を企画されているかたの参考になれば幸いです。

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