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ジェンダーバイアスがかかっていませんか?

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「アンコンシャス・バイアス」という言葉をご存じですか?「無意識の思い込み」「無意識の偏見」をあらわすワードで、誰しも持っているものだとされています。
私は最近知った言葉なのですが、バイアスがかかっているかもしれないと疑問を持ちながら普段見聞きするさまざまな事柄に向き合ってみると、自分にもやはり多くの場面でアンコンシャス・バイアスがかかっていると気づくようになりました。 そのきっかけのひとつにあるのがジェンダー問題です。

今回は、みなさんにも無意識のうちにかかっているかもしれないジェンダーに対するアンコンシャス・バイアス(ジェンダーバイアス)について取り上げます。

日常に潜むジェンダーバイアス問題

アンコンシャス・バイアスとは?

「アンコンシャス・バイアス」は、これまでの経験や知識から蓄積された価値観をもとに形成されていく無意識の思い込みです。自分にとっては無意識の状態での言動や表現ですが、必ずしも周囲から認められるものや正しいとされるものだとは限りません。

ジェンダーに対するアンコンシャス・バイアス

ここ数ヶ月の間に起こったジェンダーに関するさまざまな事柄や炎上事案。 ジェンダーに対するアンコンシャス・バイアスがかかっていたともいえるのではないでしょうか。
元首相による女性蔑視発言が大きな話題となったことは記憶に新しいと思いますが、「嫁から言われた」「うちの嫁」という言い回しを公式の場で使用したことで炎上した企業の公式SNSや俳優の事例など、メディアで取り上げられるジェンダー問題はあとが立ちません。 世間から問題だとされてしまった表現を使用した人たちは、それを問題だと意識していなかったことになるのです。

まだまだ低い日本のジェンダーギャップ指数

ジェンダー問題がメディアで取り上げられることで、人々の興味関心がこの分野に高まってきたという喜ばしい成果はありますが、男女間の格差をはかる指標「ジェンダーギャップ指数」での日本の順位は153カ国中121位で、まだまだ努力が必要な状態です。(出所:広報はままつ2021年2月号、『連載コラム あなたにもできる SDGs(エスディージーズ)第12回:「男女共同参画」で自分らしく生きることができる社会の実現を!』、2021年2月5日)
まだ私たち一人ひとりに、ジェンダーバイアスがかかっている状態だといえるのではないでしょうか。

ジェンダーバイアスに気づくか気づかないか

身近なジェンダーバイアス事例

何気なく目にするチラシ、会話のなかでの単語、団体が掲げているシンボルマークやマスコットなど、普段無意識に目や耳にしているものに少し注意を払うだけで、自分にジェンダーバイアスがかかっていたことに気づけます。
例えばこのチラシ。

これは年末、クリスマスプレゼント用に用意された家電量販店の新聞折り込みチラシです。 これは私の体験談ですが、自分にジェンダーに対するアンコンシャス・バイアスがあるかもしれないと思いながら注意してチラシを見てみると、「男の子」「女の子」と区切られたおもちゃの配置になっていることに気づきました。「男の子」と区切られたなかにあるおもちゃに興味を持つのは、果たして全員男の子なのでしょうか?

また、他社のチラシでは、おもちゃが並べられている背景色が「青」「ピンク」で分けられていたものもありました。自分にはデザインのジェンダーバイアスがあると分かったのは「男の子=青」「女の子=ピンク」と色分けされていることに違和感がなかったと気づいたからです。

ジェンダーバイアスを意識してみる

自分自身や自社組織でジェンダーに対する意識が低ければ、周りから指摘されても「気にするほどのことではないだろう」という感覚でしか物事をとらえられず、問題意識すら生まれないかもしれません。 ジェンダーについて敏感になっていたりアンテナを高くしたりしてみると、私たちが普段見聞きしている事柄のなかには、多くのバイアスがかかっていることに気づくのではないでしょうか。

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