毎年のお中元やお歳暮、創立〇年祝い、退職祝いなど、仕事で関わる人や組織に対して贈り物をする機会がある方は多いのではないでしょうか。
個人としてもらってうれしいものが、必ずしも組織として受けとる時に同じ気持ちになるとは限りません。
年末年始にむけ、手土産を持参したり何か特別なものを送る機会が増えたりするのではないかと思います。相手が「もらって嬉しい贈り物」を今一度考えてみましょう。
自分が薦めたいものと、相手が喜ぶものは必ずしも一致しない
贈り物をするときは、だれしも相手に喜んでもらいたいと思うはずです。
しかし時に、自分が良かれと思って選んだものが、相手にとっては扱いに困ってしまうものになることもあります。
品物を選ぶポイントを挙げました。みなさん、気をつけていますか?
- 相手の趣味や嗜好からずれていませんか?
- 話題になっているものだから大丈夫だろうと、自分が試したことが無いものをおくっていませんか?
- 冷蔵、冷凍品を送るのであれば、相手先に保管場所は確保されていますか?
- 観賞用の品物であれば、相手先にそのスペースはありそうですか?
贈り物をする組織や部署の人数を把握する
贈ったものは、相手先でどのように受け取られるかを想像しましょう。 飲み物や食べ物などであれば、受取人(代表者だけが受け取るのか、社員で分けてもらいたいものなのか)を考えましょう。
社員で分けてもらうのであれば、配りやすいものが好まれるのではないでしょうか?トイレ以外に手洗いのない事務所も世の中には少なくありません。そのような事務所へ包丁がないと切り分けられないもの(スイカやなど)を送り、「皆さんで分けてください」などとメモをつけてしまうと、負担をかけてしまいます。誰かが代表で持ち帰ることになっても、車通勤ならまだしも、電車通勤ならばかなりの大仕事になってしまいます。
また、あまりに高額なものを贈ると、先方からお返しが必要かと気をわずらわせてしまうこともあります。 極端な例では、不正な便宜を図ったことに対するキャッシュバックなのではないかと先方企業の人事などから疑いの念をもたれてしまうことにつながるかもしれません。
当社は、品物を送る先が個人ではなく組織や特定部署の場合は、個包装のコーヒーやみかんなど、受け取った方々で分配してもらいやすいものを選んで贈っています。
送る日時や場所は、相手都合で考えて
荷物の配達が相手先の休業日におこなわれ荷物の受け取りができなかった場合、不在通知から再配達依頼をかける手間が発生し、相手に負担をかけてしまいます。
相手の受け取るタイミングを考えて配達されるように手配しましょう。
また、外で会ったときに手土産として渡すものも、相手がこれからどのような行動をするか、移動の妨げにならないかなど、配慮が必要ですね。
さいごに
なぜ贈り物をするのかに立ち返ってみると、相手に日々の感謝を伝えると同時に喜んでもらいたいと思っているはずです。 お中元やお歳暮を受け取る方の気持ちや立場を想像するのは、ウェブマーケティングに必要な「顧客視点」ですよね。 この「顧客視点」を大切にして相手の立場になって考えることから、贈り物計画をスタートしてみてはいかがでしょうか。
※本コラムは贈り物を推奨するものではありません。世の中はまだまだコロナ禍という状況です。 取引先の企業が、会社としてお中元やお歳暮の慣習を停止している場合もありますし、相手の担当者が在宅勤務中の場合などもあります。 相手方の状況を考慮し、負担にならないようにしましょう。