企業活動において、お客さまに信頼されることは、とても重要だと認識しています。信頼を得るための手段のひとつであるウェブサイトの運営は、自社の企業活動の大きな柱であり不可欠なものだと考えています。具体的にどのようなことに気をつければ「お客さまに信頼されるサイト」になるのでしょうか?
顧客の信頼というのは、日々の地道な企業活動の積み重ねから得られるもので、手に入れるまでには時間がかかります。しかし、失うことは簡単であり、あっという間のできごとです。たとえば、自社ウェブサイトの作りや内容が「怪しいもの」である場合、それを目にした顧客からの信頼は一気に崩れてしまうでしょう。
企業の信頼を保ち、向上させるため、ウェブサイト運営では以下のようなことをしないようにしましょう。
サイトの運営主体を明示しない
社名やロゴマークは誰が見てもすぐわかるように、サイト共通ヘッダーやフッターの定位置に明確に示し、サイトの運営主体がどこなのかを明示することは重要です。あわせて、連絡先をはじめとする会社情報も、わかりやすく提示しましょう。
プライバシーポリシーを明示しない
顧客の個人情報を扱う場合、プライバシーポリシーを明示します。顧客が安心してウェブサイトを使用できる環境を整えることが、企業の信頼にもつながるからです。海外でビジネスを展開している場合は、各国の法令を遵守したポリシーにする必要があります。とりわけ欧州であれば、2018年5月に施行されたGDPRに適切に対応することが不可欠です。
通信を暗号化していない
顧客のプライバシー配慮の観点から、自社サイトの通信をSSLによって暗号化しましょう。可能ならば、安価な「ドメイン認証(DV)」レベルではなく、「企業認証(OV)」レベルのSSLサーバ証明書を取得し、ウェブサイトの信用性を高めましょう。
使いづらいUI
残念ながら、誠意のないUIが世間には数多く存在します。たとえば、ユーザーをだますようなUI、ユーザーの予測に反する動きをするUI、無駄に手続きを踏ませるフロー、解約方法の不提示などがそれにあたります。悪意はなくとも結果的にこのような UIに陥ってしまっていることもあるので、こまめなユーザビリティチェックが求められます。あわせて、アクセシビリティへの配慮もしっかりとおこない、利便性を保ちましょう。
読みにくい文章
誤解を与えることなく、読みやすい文章になっているか、校閲作業をおこないましょう。誤字脱字は問題外です。特に、固有名詞に誤字脱字があると、その固有名詞に関連する企業や個人に対して失礼になるので、校正作業も必須です。文章表現だけでなく、文字の大きさや色の濃さといった文字情報のスタイリングにも気を配り、可読性を十分に保つようにしましょう。
古く、誤った情報
古く、誤った情報をユーザーに伝えないようにしましょう。顧客にとって価値のあるコンテンツであれば、アーカイブとしてわかりやすく示しましょう。ウェブサイトの情報は常に最新なものであるべきですし、ユーザーもそのように考えているでしょう。くれぐれも、古い情報が最新の情報であると誤解を与えることのないようにしましょう。