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意外と知らない?!ビジネス書の読み方 7つのポイント

投稿日: | 投稿者:ayatori

ビジネス書、読んでいますか?
日ごろからなじみがないと手に取る機会の少ないビジネス書。ビジネスパーソンの基礎教養としておさえておきたいところですが、そもそも読んでも何を書いてあるのかわからない!すぐ寝てしまう!という人も多いのでは。今回は、長年ビジネス書を読むことが趣味で、ビジネス書勉強会を主催する私が「ビジネス書の読み方」を7つのポイントでご紹介します。

1.「日本語タイトルと原語タイトルが違うじゃないか!」問題

ビジネス書を手に取り、まずチェックするのは「タイトル」です。当たり前ですが重要です。タイトルは本の命です。著者がいちばん言いたいことがタイトルに書いてあります。タイトルをチェックし、本の内容とタイトルが一致しているのかどうかを意識しながら、読み進めていかなければいけません。

要注意なのは、海外のビジネス書の翻訳本です。出版社が翻訳本を出す際に、日本人にわかりやすいよう、たくさん売れるように、日本語のタイトルをつけます。これが曲者!
あの有名なドラッカーの『経営者の条件』。 原本タイトルは『The Effective Executive』です。日本語タイトルで「経営者」と限定しているため、経営者向けの本だと思われていますが、ドラッカーの翻訳者である上田惇生氏は「できる人」が真訳だと言っています。経営者に限定せず、新入社員からマネージャー、もちろん経営者、そして、起業家、学生など幅広い人のための本であると、読み進めていけばわかります。

2.「著者は何者か」問題

著者が何者か、これは大事なことです。
本の最後のページ、背表紙、中表紙などで「著者紹介」をチェックしましょう。学者、経営者、起業家、コンサルタント、批評家、ライター、コラムニストなどなど、著者のスタンスを理解しましょう。またどこの国の人か、どの国のビジネスの話をしているのかもおさえましょう。著者の立ち位置、時代背景を踏まえて、「この人は本を通じて、何をしたいのか?」考えましょう。

3.「『いま』『最近』とはいつなのか」問題

ビジネス書にはよく「いま」とか「最近」という言葉がでてきます。さて、一体「いつの」いま、「いつの」最近なのでしょうか?

翻訳本であれば、必ず中表紙の裏をチェックしてください。そこに原本のタイトルと出版年が記載されています。日本で出版された時期とはズレがありますので、ご注意ください。 ビジネス書、特に古典を読む場合は、著者の言う「いま」「最近」とは具体的にいつなのか頭に入れておく必要があります。

ドラッカーは、1冊の本を書く場合、その前5~10年程度を射程としています。つまり、ドラッカーの言う「いま」は1970年前半を示し、「最近」とは1960年代後半以降をさすと考えられます。
マネジメント』はアメリカ企業を対象に書かれた著作ですので、1960年後半~1970年前半のアメリカはどんな社会、経済、文化であったか、アメリカを取り巻く状況はどうであったか、イメージしてみると、著者が「なぜこの本を書いたのか」その理由、位置づけを推察することができます。

4.ビジネス書は構造で捉える

ビジネス書、論文、レポートは、「序論」「本論」「結論」という構造で出来上がっています。
小説と違い意外な結末を楽しむのではなく、著者が、どんなことを問題だと提起し、どうやってその結論にたどりついたのかという過程を見るためのものです。大事なことは、「序論」「結論」に書かれています。特に「序論」。本の論旨をしっかり理解しましょう。

 

5.読むべきか読まざるべきか

ビジネス書は一言一句のがさずに読むものではありません。「本とは全部読むものだ!」という考えは捨てましょう。

ビジネス書は「序論」をおさえたうえで、あなたが必要な箇所だけ読むのがコツです。そして、また違う局面を迎えたときには、同じ本からそのときに必要な他のページを開けばいいのです。良書は年月に耐えられます。本に付箋を貼り、線を引きながら、すぐに捨てずに手元に置いておくことをお勧めします。

6.事例が古いから役に立たない?

ビジネス書には、多くの事例があがっています。事例が古いから役に立たない、そのためこの本は役に立たない、という声を聞きます。

例えば、名著『エクセレント・カンパニー』で取り上げられた企業の平均収益も、短期間のうちに大幅減を記録しています。いまでは存在しない企業も「優秀」な事例として取り上げられています。

ビジネス書では、事例を理解することが大事なのではなく、著者が事例を使って「何が言いたいのか」「何を説明したいのか」の方がもっと大事です。極論を言えば、事例がなくてもいいのです。

7.結局、日本のビジネスじゃないから役に立たない?

ビジネス書を手にとっても「どうせ海外の話でしょ」「日本のビジネス慣行とは違う」という声もよく聞きます。事例が古いという話と同様ですが、日本であろうと海外であろうと、関係ありません。

大事なのは、「著者がわざわざ本まで書いてあなたに伝えようとしているものは何か」です。そして、あなたがどんなことを知りたくてその本を手に取ったのか、役に立ったのかが大事です。

以上、いままで四半世紀もの間、何冊ビジネス書を読んで、何回ビジネス書勉強会をしてきたのかわからない私が「ビジネス書の読み方 7つのポイント」をご説明してきました。

ビジネス書と言われている9割は役に立たない駄本です。読みなれてくると、目次を見ただけで買いなのか無駄なのか、わかるようになります。選択眼に自信がない人は、日ごろから本をたくさん読んでいる人にお勧めの本を紹介してもらうといいでしょう。

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