自社ウェブサイトがあるのですが、これといったお知らせもなく、しばらく情報が更新されていません。どうしたら良いのでしょうか。
ウェブサイトの運用において、コンテンツを更新することはとても重要です。最新の情報や話題を顧客に提供し続けることで、顧客とのコミュニケーションが活発になることが期待できるからです。
しかし、コンテンツの継続的な更新は、なかなか難しいものです。新商品や新サービスを頻繁に出すような会社であれば、情報を掲載するためにウェブコンテンツの更新サイクルも早くなりますが、そのような会社ばかりとは限りません。新商品の発表が年一回だけという企業もたくさんあります。
そこで今回は、比較的簡単に更新できるウェブコンテンツとして、「コラムを書くこと」をおすすめしたいと思います。
コラムとは?
コラムとは、新聞や雑誌では「囲み記事」にあたるものです。メインのコンテンツ(新聞であればニュース記事、企業サイトであれば商品やサービスの情報など)とは少し違った位置づけで、評論や意見、おすすめなど、比較的主観を前面に出した記事のことです。
フットワークが軽く情報発信ができるので、サイトが更新されている様子を演出しやすいメリットがあります。また、主観的な表現をうまく盛り込むことで、ウェブサイトの「自社らしさ」を高めることもできます。
内容は顧客が知りたい情報にする
コラムの内容は、オリジナリティが重要です。しかし、独りよがりな内容ではいけません。その日に食べたランチや日々の出来事など、内容が日記のようなものは、読み手(顧客)にとってはどうでもよいことです。
担当者の「自分らしさ」ではなく、あくまでも「自社らしさ」を追求しましょう。自社の事業ドメインに沿った内容で、読み手の関心を喚起する内容を書くのです。
自社商品やサービスにまつわる奥の深い話、トリビア、こだわりなどは、読み物として興味深く、楽しく読むことができます。リクルーティングに力を入れているのであれば、職場の雰囲気やプロジェクトの様子など、自社の紹介を発信するのもよいでしょう。
計画を立てる
コラムの発信を無理なく継続するためには、行き当たりばったりではなく、事前に計画を立てましょう。年間計画を策定するのがおすすめですが、組織や業態の特性によっては半年や四半期といった周期でもいいでしょう。
あらかじめ計画を立てることで、定期的なコンテンツ更新を着実に実行することができます。また、計画の中で事前にネタの骨子を決めておくと、毎回ゼロから記事内容を考える手間も省けます。時候にも配慮しておけばより新鮮さを感じる記事になるでしょう。
編集会議で進行管理や効果測定をする
コラムは、あくまでも自社の公式コンテンツとして、適切に管理する必要があります。
そのためには、定期的に編集会議をおこない進行管理や効果測定をするとよいでしょう。特に効果測定は、読み手(顧客)の嗜好性を図るためにも重要です。ある程度傾向をつかむことで、顧客ニーズに合ったコンテンツを効率的に発信することができ、自社のブランディングにも貢献できます。
また、書き手が複数いる場合は、編集会議で制限語彙や文章表現のルールなどを共有しておきましょう。毎回のコラムだけではなく、自社サイト全体のトーンを統一することで、情報の信頼感を高める効果が期待できます。