今や、ウェブサイトはコミュニケーションツールとして最も身近なものであり、ビジネスにも欠かせないものとなりました。
それに伴い、「どんなページを作るか?」「どうやってWebで営業をするか?」だけに限らず、「安定したウェブサイト運用をする」「安全に運用する」「データベース化(システム化/大規模化)する」といったことにも力を入れ、対策を講じる企業が増えてまいりました。
しかし、日々さまざまな業種、さまざまな規模のウェブ活用を支援させていただいている中でひとつ感じていることがあります。
それは、「平常時の運用に細心の注意を図り、投資をしているにもかかわらず、『いざという時の備え』が抜け落ちてしまっていることが多い」ということです。
たとえば、みなさんのウェブサイト運営で以下のようなことになってしまってはいないでしょうか?
- サーバーの鍵(FTP情報など)を制作会社に預けており、自社内では誰もサーバー情報を管理できていない。
- サイトの更新運営作業を外注しており、業者以外誰もサイトを触れない。(あるいは社内のHTMLの知識をもつ特定の人以外まったく触れない)
- 更新作業ができる人が社内に複数いても、平常時の環境(電源が確保でき、ネット回線がつながっており、PC機器が使える)がひとつでも断絶されてしまうと何もできない。
- サーバーがクラウド化やバックアップ(ミラーリング)されておらず、故障や被災をしたら長期間復旧できない。
- 利用者の閲覧環境も、平常時の状況のみ考慮しており、非常時の閲覧環境(携帯端末しか使えないなど)への配慮がされていない。
もし少しでも当てはまることがあれば、今一度、ウェブサイト運営体制の見直しをすることをおすすめします。
東日本大震災の直後には、電話もメールも通じず、フェイスブックやツイッターが安否確認や情報収集に役立ったという事例もよく耳にしました。
こういったソーシャルメディアの活用も含めた緊急時のウェブ活用が、人を守り会社を守ることにつながります。