Google マップ を利用することでキーワードランキング調査とはまた違った競合分析ができるのって聞いたことがあるけど具体的に何ができるのでしょうか?
Google マップで競合分析ができる
ウェブ戦略の策定においては、競合分析が欠かせません。競合分析といえば、キーワードランキング調査 (どんな検索キーワードで、競合がどのくらい露出しているか) をすることは多いと思います。それに加えて、Google マップ を利用することで、キーワードランキング調査とはまた違った競合分析ができるのを、ご存知でしょうか?
競合との物理的な関係を「感じる」
たとえば Google マップで、「製薬」で検索してみると、関東や近畿といった大都市圏に加え、富山にも多いことが見えてきます。「金型」で検索してみると、愛知近郊や北関東に多いことが見えてきます。
どの地域でどのような産業が盛んなのかが「見える化」されることで、競合との地理的な距離や位置関係、自社の営業エリア (商圏) における競合密度など、競合との物理的な関係を (単に「理解する」だけでなく) 「感じる」ことができます。この「感じる」ということはプロジェクトを進めるうえでとても重要で、さまざまな社内ステークホルダーや意志決定者も含めて、競合の存在をスムーズに共有しやすくなります。
また、縮尺を大きくしたり (ミクロで見る) 小さくしたり (マクロで見る) ことで、それぞれ違った気づきを得ることもできるでしょう。ある意味、Google マップをダイナミックなインフォグラフィックとして使う、と言うこともできそうです。
地政学的に「なぜ」を追求する
ある業種が、特定の地域に集中して存在するケースはほかにもたくさんあるかと思いますが、多くの場合、合理的な「背景」があるはずです。地政学的に、と言うとやや大げさかもしれませんが、その「背景」、つまり「なぜこの地域に集中しているのか」を (時には歴史も踏まえたうえで) 追求することで、新たな戦略のヒントが見えてくる可能性があります。
そのプロセスは、「地理」や「現代社会」といった (昔誰もが受けた) 学校の授業のようで、楽しいものになるかもしれません。戦略策定というクリエイティブな作業においては、楽しむことも大事な要素なので、ぜひ楽しみながら、トライしてみていただけるとよいかなと思います。