ウェブ活用方針策定とは
ウェブ活用方針策定とは、経営計画や事業計画にのっとってウェブサイトのあるべき姿をプロジェクトメンバーで議論を重ね、その結果をウェブ戦略策定書にまとめることです。 ウェブサイトの達成目標や改善方針を明文化することで、プロジェクトメンバーであるべき姿を共有(合意形成)し、プロジェクトの進め方の道筋をたてることができます。自社の強みの再定義にもつながるため、事業戦略そのもののブラッシュアップにも貢献します。
ウェブ活用方針策定の手法詳細
- 事業目的の再確認(私たちの事業はなにか?)
- プロジェクト推進方針(誰が、いつまでに、何をするのか?)
- 目標設定(何をもって成功とみなすのか?)
- 顧客の定義(私たちの顧客は誰か?)
- サイト設計方針(情報設計やデザイン制作に向けての基本方針)
- プロモーション方針(集客のための戦術)
- 運営体制(PDCAを円滑に回すための更新運用体制や効果検証方針)
ウェブ活用方針策定の効果を高めるポイント
「一般論」ではなく、「自社にとってどうなのか」を考える
企業の数だけ、ウェブサイトの役割やあるべき姿は変わります。「一般論」として他社の成功事例をまねるのではなく、組織の事情を考慮し、「自社にとってのどうなのか」という視点でウェブ戦略をを練ることが重要です。
「参加者」と「環境」が大事
業者選定の「前」におこなう
ウェブ活用方針策定(コンセプトワーク)は、実際にサイトを制作してもらう業者を選定した後におこなうことと誤解されがちですが、業者選定前におこなうことが望ましいです。 なぜならば、「ウェブサイトで何を実現したいのか?」は経営計画や事業戦略を理解している「中の人」でしか描けません。また、策定した方針によって発注すべき内容(発注要件や選定基準)が変わります。したがって、明確な方針定義がないまま先に業者選定を進めてしまうと、やりたいことに適さない業者を選んでしまうリスクがあります。
よくいただくご質問
事業計画(事業戦略)を密接に連動するウェブ戦略を検討するため、マネージャー層にも一緒にプロジェクトに参加していただくことが理想です。担当者レベルで進める場合においても、必ず経営者、マネージャー層のかたにもできあがったウェブ戦略策定書を確認/承認いただいたうえで次の工程へ進むようにすることが望ましいです。 また、ウェブ担当を主体的におこなう部門が中心となって進めることになりますが、議論の内容ごとに関係する他部門のメンバーにも参加してもらえるとよりよいです。コンセプトワークを通じて、ウェブサイト以外で何をすべきかについての気づきが得られ、各部門の活動へのフィードバックや部門間連携を強化する機会になることも多いです。
おおむね2ヶ月~4ヶ月となります。(業種、対象とするウェブサイトによって変わります。規模が大きい場合や複雑な事情があるより長くなる場合もあります)
ウェブサイトは、企業や事業を映し出す鏡です。コンセプトワークなし、他社のウェブサイトをマネて作ったのでは、きれいなウェブサイトになるかもしれませんが、自社の事業戦略と足並みをそろわず、事業に貢献することにはなりません。だからこそ、経営計画や事業戦略に基づいて、自社ならではのウェブサイトのあり方を定義することが大事です。