「ビジネスプロセスマップ」とは
「顧客の行動」と「自社の活動」の両面から
事業の流れを俯瞰した全体図

ビジネスプロセスマップ(略称:ビジプロ)とは、「顧客の行動シナリオ」と「自社の各部門業務」の両面からサービスプロセス全体を1枚の図にまとめたものです。
顧客接点に沿って見える化したビジネスプロセスをもとに、サービスや体験をより良くするアイデアを議論することで、プロセスが分断された分業型組織を改革し、顧客に対する価値を生み出すための取り組むべきことやデジタル活用の企画検討できます。
→ビジネスプロセスマップの活用法
カスタマージャーニーマップや業務フロー図との違い
カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーマップは顧客行動のみに焦点を当て、顧客の意思決定の流れを図示にしたものです。ビジネスプロセスマップでは、顧客行動だけでなく自社側の各活動も重ね合わせるように可視化します。
ビジネスプロセスマップを作成することで、顧客起点に立ったうえで、部門横断的に顧客体験を高めるポイントを導き出せます。
業務フロー図

作業工程レベルまで詳細化したものが業務フロー図です。例えば、ビジプロでは「名簿登録」とだけ表現されることが、業務フロー図では10以上に細分化されます。
ビジネスプロセスマップで顧客接点の改善につながるかを見極めながら業務フロー設計に取り組むことで、業務プロセス改善が自社都合での些末な変更に陥ることを防げます。
ステークホルダーマップ

ステークホルダーマップは、ビジネスに影響を与える利害関係者を洗い出して相関図にしたものです。時系列ではなく関係性の深さや関わり合いの有無のみを表現します。
ステークホルダーマップを作ったあとにビジネスプロセスマップ作成に取り組むことで、ステークホルダーとの協業強化について、より具体的に検討を進めるできます。
ビジネスプロセスマップを作成することで取り組めること
本講座を得られる成果
マーケティングのDXを実現するためには、分業型組織を改革し、顧客視点に立って
「ビジネスプロセス」を「再構築」することが求められています
本講座では、実際にさまざまな業界でビジネスプロセスマップ作成を支援してきた専門家が講師となります。
プロジェクト経験に基づき、ビジネスプロセスマップの作成手順やプロセス分析のコツ、さらにはできあがったマップを活用して組織内外の関係者とコミュニケーションを取りながら課題解決に取り組むファシリテート術についてご紹介します。
また、作成体験ワークショップをおこなうことで、皆さんの会社で実際にビジネスプロセスマップを作成してDX推進活動に取り入れていくためのプロジェクトの進め方のヒントを得ることができます。
公開講座

公開講座では、講義で作成計画をインプットしたあと、実際にそれを計画書としてアウトプットさせたり、作成手順を学んだあと、作成のためのワークショップをおこなったりします。
ディスカッションや演習は、講座に参加してくださった他の受講者とのグループワークで進めますので、他社での取り組みや考え方などを共有しあえる場になります。
まずは、ビジネスプロセスマップがどんなものか知りたい、自社での取り組み方法のヒントにしたい、という方におすすめです。
→ビジネスプロセスマップを作成することで取り組めること
開催概要
開講日 | 2022年11月8日(火)10:00~17:00 ※途中で昼休憩を設けます |
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講座内容 | 【1】講義:ビジネスプロセスマップ(略称:ビジプロ)とは 【1】演習:グループディスカッション 【2】講義:ビジプロ作成計画 【2】演習:作成計画シート記入 【3】講義:事前準備 【3】演習:ステークホルダーマップ作成/プロトペルソナ作成 【4】講義:ビジプロの作成手順 【4】演習:ビジプロ作成ワークショップ 質疑応答:フリートークタイム/よくある質問 補足:ビジプロの質を高める関連手法/関連用語 |
会場 | オンライン(Zoomを使用) ※マイクとスピーカーがある環境でご参加ください。 ※Zoomアプリのインストールができない方はブラウザでも参加できます(パソコン版の「Google Chrome」のみに対応)が、安定性や機能面の制約などの理由で、アプリでの利用をおすすめします。(→参考) |
受講対象者 |
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受講費 |
40,000円(税抜)[44,000円(税込)] |
定員 | 12名 ※定員に達し次第、受付を終了いたします。 |
主催 | 合同会社あやとり |
共催 | 株式会社オフィス・アニバーサリー |
講師 | 合同会社あやとり COO/ディレクター 谷川 雄亮 →講師紹介 |
※長時間の講座となりますので、過ごしやすい服装や環境でご参加ください。
※講座の録画、講座資料の一部または全部を無断で複写・複製すること、社外に再配布すること、社外資料へ使用をすることを禁止します。
講座の復習や実践に向けての準備としてご活用ください。
■個別レッスンの議題例
・教材テキスト内容に関する質疑応答、追加解説
・ワークショップで作成したビジプロワークシートを見ながらのアドバイス
・自社でのワークショップの実施方法や巻き込み方に関する相談
受講の流れ(申し込み方法)
- 下記申し込みフォームよりお申し込みください。申込期限は2022年11月1日(火)です。
- 登録いただいたメールアドレスに、受講費のお支払い手続き方法をご連絡します。
- 指定期限までに銀行振込にて受講料をお支払いください。振り込み手数料は貴社にてご負担ください。
- ご入金を確認後、ZoomミーティングURLをご案内します。また、教材は講座初日の3日前までに配送します。
※お支払い完了後のキャンセルはできませんので、あらかじめご了承ください。 - 講座開催当日になりましたら、ご案内したZoomミーティングURLにアクセスしてください。
※本講座に関する質問、資料請求などは、問い合わせフォームよりお願いいたします。
個別企業研修

社内の関係者とともに、ビジネスプロセスマップの作成方法を学んだうえで、実際に自社のプロセスマップの作成体験ワークショップをおこないます。
基本レクチャーや作成体験ワークショップをもとに、自社としてどのようなビジネスプロセスマップをどのように作成し、どのような改善活動に活かしていくのかなど、今後の活用方法についてディスカッションをして方向づけます。
- オンライン会議ツールZoomを用いて講座で、オンラインでビジネスプロセスマップの概要と作成方法、作成ワークショップの進め方のポイントなどを解説します。(所要時間3時間/1回)
- 受講後にビジネスプロセスマップ作成を始める準備として重要な「フレーム設計」(プロセスマップのブロック構成を決める作業)を宿題としておこなっていただきます。
- 後日オンラインフォローアップ会議を開催します。フレーム案のチェックや、ワークショップの進め方についてアドバイスをおこないます。(所要時間1時間/1回)
- その後のビジネスプロセスマップ作成は御社で取り組んでいただきます。
- 御社にお伺いし、対面でビジネスプロセスマップ作成基礎のレクチャーをします。
- 模造紙や付箋を使って参加メンバーの皆さんに体験していただくビジネスプロセスマップ作成ワークショップをファシリテーションします。
- ワークショップをおこなった体験をふまえて、御社でどのような目的でどのようなビジネスプロセスマップを作成し、何に活かしていくのかをディスカッションして活用方法を方向づけます。
- その後のビジネスプロセスマップ作成は御社で取り組んでいただきます。
※実際にビジネスプロセスマップを作成してマーケティング活動の伴走することまでをご希望の場合は、ビジネスプロセスマップを活用したマーケティング変革プロジェクト支援もございます。
受講者の声
今回の講座で学んだことで、自社内で”常識”であったビジネスプロセスにおける「顧客の段階/シーン」の定義が会社都合であったことがよくわかりました。
ビジネスプロセスマップ作成に取り組むことで、これらを見直すきっかけになると感じています。お客様視点で、もっと効率よく適切なサービスを提供できるようにするために、ビジプロをうまく取り入れていきたいと思います。
―――セキスイファミエス東海様
講座中は頭をフル回転させるので、終わった後にどっと疲労を感じます。しかし、社内でさっそく使えるスキルが身につきますし、「もっと仕事はよくできるんだ!」と前向きな気持ちになれました。抱えていた業務の悩みについて、解決の糸口が見つかったと感じています。
立場上、部署間の連携の必要性を感じています。まずは自分の中にしっかりと落とし込んだうえで、関係者を巻き込んで展開していきたいです。
―――日本自動車連盟(JAF)様
―――大手ハウスメーカー F社
―――製薬会社A社
―――自動車関連企業B社
講師からのメッセージ
あやとりでは、これまでデジタルマーケティングを通して、「環境変化に適応してつねに変わり続けられる組織づくり」をサポートしてまいりました。
中小企業から年商数兆円のグローバル企業まで、規模はさまざまですが、多くの組織で技術や手法ではなく、組織の縦割りによる分断や、サービス提供プロセスに本質的課題が潜んでいました。
DXを進めていくためにはデジタル技術を取り入れることだけではなく、サービス提供プロセスを変革していくための取り組みが不可欠です。
本講座でビジネスプロセスマップ作成方法を学び、ぜひ皆さんの会社でも「チームで」取り組んでみてください。

合同会社あやとり
COO/ディレクター 谷川 雄亮
→講師紹介