課題の背景・要因
DX推進は企業全体の変革を伴う取り組みであり、特定部門の単独努力では成功しにくいです。
既存事業部門の意識やリソースと対立しやすく、立ち位置が不明確なままでは成果を出しづらい状況です。また、具体的な手法や優先順位が曖昧な場合、プロジェクトが停滞してしまうことも多いです。
課題解決プラン
未来志向でDX推進計画を描き出すワークショップを実施
1.DX推進チームの組織内での立ち位置を明確化
DX推進部門の組織内の立ち位置は以下の6つのタイプがあります。どの組織体系に属するかによって、役割や他部門との関わり方が変わります。これから立ち上げる場合は、目的や企業の組織事情に適した望ましい組織編成を決めることが重要です。既に立ち上がっている場合は、どのタイプに該当するのかを確認したうえで、組織の制約の中で望ましい立ち回り方や他部門との関わり方を定義する必要があります。
2. ビジネスプロセスを可視化、DX活動の取り組みポイントを抽出
ビジネスプロセスを可視化し、事業活動全体の流れ(価値提供プロセス)を俯瞰的に整理します。その中から、DX活動として優先的に取り組むべきポイントを抽出し、具体的な方向性を示します。
3. 組織の成熟度に合わせた段階的な課題テーマ設定
DXの本質は、デジタル技術を活用して新しい顧客提供価値を創造し、競争力を高めることにあります。しかし、実際には新しい取り組みを進める余力がない企業も多く見られます。
そこで、ビジネスプロセスマップから発見された取り組みテーマを以下の3つのレベルに分類し、現実的な実現性に基づいてどのレベルから着手すべきかを意思決定します。たとえば、現場がレベル1で課題を抱えている場合にレベル3を目指しても、目指す方向性や目標が共有されず、プロジェクトがうまく進まないことがあります。そのため、各部門間で目線を合わせ、段階的な取り組みを進めることが重要です。
- Lv.1: デジタイゼーション
特定業務の効率化(例: アナログデータのデジタル化) - Lv.2: デジタライゼーション
業務フロー全体の最適化(例: ビジネスプロセスのデジタル化) - Lv.3: デジタルトランスフォーメーション
新しい価値の創出(例: 製品・サービスのデジタル化)
このように、企業の現実的な状況に即した意思決定をサポートし、着実にDXを進める基盤を構築します。
4. 課題分析 ワークショップをおこない実行計画を策定
現場の意見を反映させた実践的な計画を立案します。組織全体の納得感を得られるプロセスで、プロジェクトを円滑に進行できる体制を整えます。
期待効果
- DX推進部門の役割と目標が明確になり、全社的な理解が深まります
- プロジェクト計画が具体化し、取り組みがスムーズに進行します
- 部門間の連携が強化され、横断的なプロジェクト推進が実現します
- 自社の取り組みの成熟度や現在の課題レベルに応じた実行ステップが明確になり、段階的に進めやすくなります
- 各部門や現場との目線合わせがスムーズに行え、合意形成を通じた取り組みを促進できます
対応する商品・サービス
ビジネスプロセスマップ作成導入ワークショップ
主要メンバーと一緒に作成体験し、DXプロジェクトの進め方を議論したい場合
実際に主要メンバーとともにビジネスプロセスマップを作成しながら、その活用法を体験することで、貴社にとっての最適なDX推進の方向性を見出すことができます。このワークショップでは、プロのファシリテーターが指導し、具体的なプロセスマップを作り上げながら、今後のプロジェクトの進め方を議論する場を提供します。
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ビジネスプロセスマップ活用プロジェクト実践
具体的にプロジェクトに取り入れ、専門家に伴走してほしい場合
「ビジネスプロセスマップをDXプロジェクトに本格的に取り入れたい」という方には、専門家の伴走サポートがおすすめです。プロジェクト全体を通じて、ビジネスプロセスマップを最大限に活用できるよう支援し、成果を上げるための戦略やアクションを共に推進します。実践的なサポートを通じて、着実に成果を上げたい企業に最適なプランです。
→ プロジェクト実践について詳しくはこちら
具体的にやりたいことがある方も、情報収集段階の方もお気軽にご相談ください