【無料勉強会】今さら聴けない？SDGsってなに？中島恵理さんをお呼びして（第3回いいコネW203勉強会拡大版）

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地球環境の変動が要因で、産業が受けている影響は想像以上です。特に農業はその影響による収益の低下がさらに後継者不足を招き、少子高齢化もあいまって悪循環に陥っています。さらに「みどりの食量戦略システム」などSDGsを上位概念とするさまざまな国策の発表や国際的な動きによって、従来の慣行農法の継続が困難になることが想定されます。

女性や若手就農希望者を単なる補助作業や単純作業の担い手として見ず、活用するためにも、正しくSDGsの目的意図を理解し、価値ある農業生産と地域活性化、利益質事業運営への転換が必要です！

さまざまな要因で、温暖化や気候変動による環境の変化が起きている

農業はいまや、自動車などの輸送機器より
温暖化ガス排出量も高いうえに、作物の出来に問題が起きている

• 化成肥料や農薬の過剰使用による土壌の劣化と土壌内細菌群のバランス崩れ
  人手不足による落葉や作物収穫残渣の放置もあり、この崩れた土壌内細菌群と病原菌の拮抗が破綻し、病気の発生を繰り返したり、農薬への耐性を高めています。
• 氷核活性(Ice Nucleating Active: INA)細菌による霜被害の拡大
  温暖化の進行により引き起こされる悪天候で、土壌中に包含されるはずの細菌や鉱物や岩石由来のミネラルダストが浮遊し、さらにゲリラ豪雨や遅霜の発生に関係している可能性があります。
  また、多雨強雨による悪化した土壌部や残渣からの雨粒の跳ね返りで病気の繰り返し、さらに気候不順により本来発生しない時期に遅霜が起き、INA細菌が活性化し霜被害が拡大しています。
• 降雨や降雪の変動による作物成長への影響
  土壌に包含されるはずの窒素の大気中放出（永久凍土の融解や化成肥料余剰による揮発）による降雨や、降雪の変動による作物成長への影響が出てきています。
• 温暖化により、冬季凍結などで本来弱体化ないし死滅していた病原菌や害虫の越冬が可能になり、病気の繰り返し、拡大
  従来、数年に一度程度の病害虫被害が連続しておこっています。

農業のDX：
スマート農業への道筋にSDGsの御託を活用する

都市部に出ず、農村地帯で就労したい子育て世代の女性を
耕作や草刈り、収穫などの肉体労働だけでなく、知識労働者にする

• スマート農業に必須なドローンやロボットの活用は、PCやIT知識が必要
• 土壌分析や温度変化管理などには、データマイニングや解析分析が必要
• ExcelやPPT、Wordなどの基本知識を活かす職場は、実は農村地帯にもあった
• 「ポケットマルシェ」や「食べチョク」など、農家が直接ECに出荷する環境が整い、ECサイトやSNSを活用できる人材が必要
• ECサイトで付加価値の高い売り上げのためには強みが必要、SDGsの御託を活用したブランディング、デジタルマーケティング推進が重要
• バイオスティミュラントを中核とする環境再生農業をこのブランディングに活用し、反当たりの収益性高い農業を実現できれば、人口減や少子化を食い止められる可能性のひとつになる
• 現在、飯綱町が実施している在宅ワーカー育成事業は、上記の労働需要を満たすファーストステップに位置づけられる

中島 恵理（なかじま えり）氏のプロフィール

京都府出身。1995年京都大学法学部卒業後環境庁入庁、水質保全局、企画調整局環境計画課を経て、1999年から2001年まで英国留学、2001年オックスフォード大学環境変化管理学科修士課程取得。

その後、環境省地球環境局総務課、地球温暖化対策課、経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課、環境省水・大気環境局水環境課、総合環境政策局環境教育推進室、民間活動支援室を経て、2011年より長野県環境部温暖化対策課長。
2013年より4年間長野県副知事を経て、2019年から2020年まで環境経済政策調査室長、脱炭素化イノベーション研究調査室長。2002年より結婚を契機に長野県富士見町に移住、2地域居住を開始。

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