
経営層の号令で始まったDX。しかし、ツール導入や部分的な改善に留まり、事業成長という本来のゴールに辿り着けていない。その最大の原因は、部門を横断し、戦略を「実行」に移す中核リーダーの不在です。本研修は、経営視点と生成AI活用スキルを両輪で習得し、自社の課題を自ら発見・解決できる「変革のエンジン」となる中核人材を育成する、6日間の超実践的プログラムです。
そのDX、「推進ごっこ」で終わっていませんか?
「DX推進」という名の、終わらない“準備期間”。DXという言葉は浸透したものの、多くの企業で推進が停滞しています。以下の課題にひとつでも当てはまれば、それは貴社だけの問題ではありません。本質的な課題を特定し、次の一歩を踏み出すためのプログラムがここにあります。
- 経営層からDX推進を指示されたが、何からどう進めればいいか分からない。
- ツールやシステムの導入が目的化し、本質的な業務改革や事業貢献に繋がらない。
- 業務プロセスが属人化・ブラックボックス化し、改善の糸口が見つからない。
- 部門間の縦割りが強く、全社的な協力体制を築けず、施策が部門最適に陥る。
- 「DX=システム部の仕事」という認識が根強く、事業部門が自分ゴト化してくれない。
事業変革をデザインする、6日間のロードマップ
本コースは合計24時間、6日間のプログラムです。「組織の垣根を越えて、全社的にDX推進を実践したい」という企業向けに、経営目線と生成AIの活用を融合させ、「あり方」と「やり方」の両面から、DXを推進できる中核人材を育成します。
Day1:DXの羅針盤を手に入れる ~目的とゴールを共有する~
チームでDXを進めるには、まず全員が同じ方向を向くことが大切です。初回はDXの目的をシンプルに理解し、「私たちのゴールはここだね」と、みんなで納得するための時間。「百聞は一見に如かず」で、話題の『生成AI』を効果的に使う方法も実際に体験し、その便利さと明日からの仕事での活用イメージをつかみます。

主な学習項目
DX推進の真の目的とゴールとは何か?DX推進におけるつまずきポイントと、実践の起爆剤となる生成AIの得意なことや注意点を解説します。
実践に直結する!演習ワークショップ
効果的なプロンプト作成演習を通じ、生成AIの基本操作と実践的な業務活用スキルを習得します。
Day2:ビジネス環境を『解剖』する ~AI×市場/競合/自社分析~
勘や経験だけに頼った戦略では、変化の激しい時代の波は乗り切れません。ビジネスを取り巻く外部環境を『解剖』し、成功への地図を描くための日です。「PEST分析」や「3C分析」といった代表的な分析手法も、AIと一緒なら驚くほど簡単。これまで時間がかかっていた情報収集と分析の時間を短縮し、戦略を考える時間を生み出します。

主な学習項目
生成AIを用いた市場・競合情報収集の具体的な手法や情報源、効率的な調査のポイントを解説します。
実践に直結する!演習ワークショップ
生成AIを用いたビジネス環境変化情報の収集と分析演習で市場動向や競合状況などの分析スキルを習得します。
Day3:顧客の「本音」に迫る ~AI×顧客ニーズ深掘り~
DXの出発点は、顧客が日頃感じている『不便・不満・不安』を深く知ることにあります。AIやWebツールを駆使して、「顧客は何に困り、何を求めているのか?」を探る『顧客探求』のスキルを学びます。顧客の具体的な人物像(ペルソナ)を描き、その課題に共感することで、本当に喜ばれる解決策のヒントが見つかります。

主な学習項目
生成AIや各種デジタルツール(アンケート、Web解析等)を用いた顧客ニーズ調査・収集方法を解説します。
実践に直結する!演習ワークショップ
生成AIを用いて収集した顧客データからインサイトを抽出し、顧客ニーズを具体化する分析スキルを演習で習得します。
Day4:非効率の「源泉」を断つ ~業務プロセスの可視化~
「あの人にしか頼めない」「なぜかいつも時間がかかる」…そんな仕事のブラックボックスに光を当て、チーム全体の生産性を高めるのがこの日のゴールです。部署ごとにバラバラな業務の流れを一枚の地図に描き、『仕事全体の流れ』を可視化。AIの視点も借りて非効率なボトルネックを発見し、チームの生産性を高める改善の糸口をつかみます。

主な学習項目
業務プロセス可視化ツールの機能や操作方法、活用ポイントを解説したうえで、ITツールを使ってビジネスプロセスをモデル化する方法を説明します。
実践に直結する!演習ワークショップ
業務プロセス可視化ツールを用いた業務プロセス図作成演習をおこないます(生成AIも活用し、ボトルネックや非効率な箇所を特定する分析も含みます)。
Day5:「組織の壁」を壊す ~変化を推進するチーム作り~
DX推進で立ちはだかる最大の壁、それは技術ではなく「人の意識」や「組織の壁」です。どうすれば社員一人ひとりがDXを『自分ゴト化』できるのか、そのための『巻き込みと主体性のデザイン』を学びます。「誰かがやってくれる」から「私たちがやろう」へ…挑戦を歓迎する組織風土への変革を始めましょう。

主な学習項目
DX推進に必要な人材像やDX推進プロジェクトにおける効果的な変革メンバーの選定方法、効果的にDXを推進する組織風土の作り方について解説します。実践に直結する!演習ワークショップ
現状の自社の組織・企業文化の課題分析をおこなったうえで、組織風土を良い方向に変えていけるDX推進人材像の定義演習をおこないます。
Day6:「明日から動く」計画を立てる ~DXロードマップ作成~
総仕上げは、3年後の『あるべき姿』への道筋を描き、それを具体的な『実行できるDX計画』に落とし込みます。計画倒れを防ぎ、プロジェクトを着実に成功に導くための知識とスキルを習得します。明日から現場でチームを動かすためのロードマップは、そのまま自社・自部署に持ち帰り、日々の羅針盤となります。

主な学習項目
DX施策を全社的に実践していくための全体構想やロードマップ(3か年計画)の構成要素、策定手順、事例を解説します。
実践に直結する!演習ワークショップ
研修での習得知識・スキルを基に、自社を想定したDX推進計画の作成とタスク管理を演習します。
受講対象者:本気でDXを推進したい企業のDX推進担当者、及びリーダー候補者

「会社をより良く変えたい」「DXで新しい価値を生み出したい」という熱意のある方なら、どなたでも大歓迎です。
- 企業のDX推進を任されているリーダーやご担当者
- DXやBPRの推進プロジェクトをこれから立ち上げようとしている方
- 事業部門でDXの企画・実行を担当される方
- 部門間の連携不足や業務の属人化に課題を感じている方
- 顧客視点でのサービス開発や業務改善に取り組みたい方
研修費用
660万円(税込)/ 20名まで同額 ※1名追加ごとに +33万円(税込)
※上記に加えて開催場所に応じて講師(2名分)の出張費用をいただきます。
本研修は、厚生労働省の「人材開発支援助成金」の対象です。適用されると、研修費用の最大80%が助成され、実質的なご負担を大幅に軽減できます。「助成金活用×実践的ワークショップ」で自己資金は実行フェーズに集中でき、施策を着実に進められます。
→厚生労働省:人材開発支援助成金 「事業展開等リスキリング支援コース」とは?(PDF)
実質負担額シミュレーション(20名受講の場合)
中小企業
660万円 → 実質負担 117万円
(一人あたり約6万円)
中小企業の場合(①②両方が支給)
①研修委託費用の75%が経費助成
②賃金助成として参加社員×時給1,000円が支給
大企業
660万円 → 実質負担 240万円
(一人あたり約12万円)
大企業の場合(①②両方が支給)
①研修委託費用の60%が経費助成
②賃金助成として参加社員×時給500円が支給
※満額受給審査が通った場合の最大助成額です。実施方法、参加状況に応じて満額申請できない場合もあります。
※上記に加えて、開催地に応じた講師の出張費を別途いただきます。