サイトリニューアル時はリダイレクト設定に配慮を
ウェブサイトのリニューアルや大はば改修をする際、同義のページはこれまで公開していたものと同じURLで再掲載することが望ましいですが、CMS導入などさまざまな理由により、URLを変更しなければいけないケースがあります。
そのような場合、ユーザビリティの観点やSEOの観点でリダイレクト設定をおこなう必要があります。
リダイレクトとは
リダイレクトとは、閉鎖したページにユーザーがアクセスした際に自動的に関連する別のURLのページに遷移することをいいます。
リダイレクト設定方法は用途によっていくつかありますが、ページの引っ越しをする際に一般的の多く使われている手法が、301リダイレクトと302リダイレクトという方法です(どちらもサーバー側に設定する方法です)。301リダイレクトは「恒久的な転送」を意味しているのに対し、302リダイレクトは「一時的な転送」を意味しています。
リダイレクト設定をおこなう必要がある理由
(1)ユーザビリティ面
閉鎖してしまうURLでユーザーがブックマーク登録をしていたり、他サイトからリンクがはられている場合があります。このようなときにリダイレクト設定をしておかないと、ユーザーが過去のURLをクリックした際に行き止まりになってしまいます。
リダイレクト設定により、「このサイトを見たい」と思ってクリックしたユーザーを迷子にさせずに新しいページへ誘導してあげることができます。
(2)SEO面
2011年4月現在においては、「被リンク(他サイトから自社サイトへリンクを貼ってもらうこと)」が検索エンジンの重要な評価指標にのひとつと言われています。
したがって、過去に受けた被リンクの評価を維持し、検索エンジンの表示順位を落とさないためにもリダイレクト設定をおこなう必要があります。
閉鎖したURLへの被リンクが切れて、リニューアル時に検索エンジンの表示順位がガタっと落ちてしまうという事例も少なくありません。
ただし、注意しなければいけないのは、リダイレクト設定の手法によってSEO効果が維持できるものとできないものがあるということです。被リンク効果を維持するためには「301リダイレクト」方式で設定する必要があります。たとえるならば、「評判の良かったA店が○○番地から○○番地に引っ越しました。出しているものの品質は変わらないので、これまでと変わらずおすすめできますよ。」という案内をGoogleやYahoo!に告知するようなものが301リダイレクトです。
「どのURLがどれだけの被リンクを受けているのか」を調べる方法
GoogleウェブマスターツールというGoogleが無償提供しているツールを使用すれば、URL単位で被リンクされている数をリストアップすることができます。この情報を参考に、URLごとに個別最適化してリダイレクト設定を行えば、より効果的にリダイレクト設定ができます。
ただし、Googleウェブマスターツールはいくつかの設定をしなければ使用できません。あやとりでは、Googleウェブマスターツールに関する導入や運用の支援もおこなっておりますので、ご興味がある方はお問い合わせください。