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すべてなんらかの努力の結果なのだ!

投稿日: | 投稿者:生田 明子

日本でNECからPC9800シリーズが発売されてから早30年が過ぎました。AppleからMacintoshが出て、DTPやらDTMという概念がビジネスや個々の表現の場に持ち込まれてから四半世紀の年月が経ちました。その間に、オフィスや工場には作業効率を上げるためにどんどんパーソナルコンピューターが入り込み、多くの業務が効率化されました。

いまだに「パソコンは苦手です」「メールしかできません」「携帯電話(ガラケー)でならメールが打てます」という人はこの25年の間に何をしていたんでしょうね?子供たちはその中でどんどんPCやタブレットを触って、今までにない発想力や表現力を身に着けています。



パーソナルコンピューターが各自一人ひとりに与えられて、社内のコミュニケーションや作業に使うのが一般的になって早い企業で20年、遅くても15年にはなります。この間、企業として社員にまともなコンピュータリテラシーの教育を行ったところは非常に少なく、多くの人が見よう見まねで、OSの操作方法、ExcelやWordを習得してきました。だれでもこっそり本屋でその手の本を買ったことはあるのではないでしょうか?

(あと、詳しい人にこっそり教えてもらったり、こっそりPCスクールに行ったり・・・)

先日のことです。とある知人からの紹介で女性が相談に来ました。年齢は私と変わりません。今までの仕事がうまくいかず、ヨガ教室を開きたいが宣伝のためにブログをやりたいということでした。

彼女が冒頭の「パソコンは苦手です」「携帯電話(ガラケー)でならメールが打てます」というところで、聞けば、仕事がうまくいかない理由はそもそもこの25年の社会の変化、環境の変化に対応できていないからでした。

スポーツの選手やミュージシャンがプロとして、皆さんの前であれだけの実力を発揮できるのは、日々きちんと練習を重ね、実力を発揮するために自己の鍛練と改革に取り組んでいるからであって、天性の才能だけでプロとして生きているわけではありません。

およそ多くの企業や個人が変化する社会に対して、なんとか生き延びているのは、自己改革ができているかどうかにかかっています。組織に所属していようがいまいが、環境適応しなければ、生存は難しいのです。

件(くだん)の彼女は、人がパソコン教室に行ったり、本を買ったり、日夜こっそり練習していたことを知りませんでした。みんななんとなく天性のセンスだけでやれているのだと思っていたそうです。周りの変化に気付かないその鈍感ぶりはそれはそれですごいなと感心した次第ですが、私に彼女のパソコン教室をやる時間はありませんので、「25年のツケは自分でぬぐうしかないですね」とお引き取りいただきました。ハローワークでもこういった方へのフォロー(就業支援事業としてのパソコン教室など)もありますが、パソコンがないので、そういった情報を入手することも難しいようでした。まずはハローワークへどうぞなのですが、ずっと組織に所属せず働いていたので、ハローワークの活用方法も知りませんでした。

(こうやって情報弱者と言われる人が生まれ、負の連鎖になっていくのですね)

Web活用ができている企業やパソコンを活用し、ITで経営効率を測っている企業は、別になんとなくやっているわけでも流行っているからやっているわけでもないのです。きちんと計画を立てて、効率化と情報の資産化、業務の標準化と平準化を計っているのです。そこには担当者をはじめ、経営陣もそのIT技術に対して貪欲に勉強し、最適な投資なのかを見極めていますし、日々多くの書物やネットの情報サイトから勉強を重ねているのです。

なんとなく、自然にできているところなど皆無なのです。すべてなんらかの努力の結果なのです。

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