当コラムで毎回登場するドラッカー。少しは興味をもっていただいていますか?今回は、ドラッカーに関する質問にお答えする【番外編】をお届けします。


ドラッカーの著作はとてもたくさんあります。手に取ってみたのですが、なかなか読み進めることができません。いったいどれから読めば、ドラッカーを理解しやすいのでしょうか?
ドラッカー日本公式サイトに、こんな人には、この書籍というコンテンツがあります。また、ドラッカー本の翻訳者である上田惇生先生の『P.F.ドラッカー 完全ブックガイド』では「すべての著作、目次やあらすじ、読みどころを紹介」しています。
…という回答ではそっけないので、ドラッカーの著作を手に取ったことがない人へのお勧め本を紹介します。
1.まず手に取りたい3冊は...
(1)『ドラッカー名著集1 経営者の条件』
ビジネス書に慣れていない人には、まず『ドラッカー名著集1 経営者の条件』をお勧めします。この本の勉強会は全国各地で開催されています。
「経営者」と日本語タイトルについているため、自分にはあてはまらないという方もいらっしゃいますが、そうではありません。経営者だけでなく、ビジネスパーソン、フリーランサー、学生、子育て中の方、スポーツ選手など、成長したい、成果を上げたいという人たちに「何をなすべきか」を教えてくれます。
『経営者の条件』のエッセンスを小説で紹介する『小説でわかる名著「経営者の条件」人生を変えるドラッカー 自分をマネジメントする究極の方法』は、入門書として読みやすいものです。
(2)『ネクスト・ソサエティ』
20世紀から21世紀に移行する時期に書かれた『ネクスト・ソサエティ』。少子高齢化、労働力人口の多様化、ITの浸透、起業家精神の勃興などを軸として、これから先の未来をどう捉えるのか、私たちはどう対応すべきかが書かれています。
特にドラッカーのダイナミックな歴史観は、教科書的ではない劇的な歴史の波を感じられて、自分の価値観が塗り替えられるような錯覚に陥ります。
(3)『マネジメント【エッセンシャル版】』
入門と言いながらも難しい!という声が聞こえてきそうですが、『マネジメント[エッセンシャル版]』は、手元に置いて長く付き合っていただきたい1冊です。
「社会における企業の役割」「企業に集う人々との関係をどうつくっていくか」「マネジメントがなぜ必要で、果たすべき使命は何か」など、企業だけでなくあらゆる組織で働く人に、深い示唆を与える本です。
2.それでも無理!! という方には...
ドラッカー大先生の著書ではいきなりすぎて無理!!という方は「もしドラ」ブームを作った大ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』…(1)をはじめとして、
- 小宮一慶『ドラッカーが『マネジメント』でいちばん伝えたかったこと。』
…(2)
- 藤屋伸二『ドラッカーの黒字戦略』
…(3)
- 佐藤 等『ドラッカーを読んだら会社が変わった!』
…(4)
などを読んでもらえると、すぐにドラッカーの『マネジメント』を手に取りたくなりますよ。

ウェブマーケティングの本質的な理解のためには、マーケティングの知識が不可欠です。この「マーケティング」の理解に役立つ記事を掲載しています。ドラッカーの考え方について取り上げているものもありますよ。
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