制作会社への「教育」を考える

投稿日: | 投稿者:ayatori
大きな仕事を任せたい

ページ登録や画像作成をしてくれるウェブ制作会社に、より大きな仕事をお願いしたいと思っています。今までは、私が気を配っていろいろ調整していたのですが、時間も取られ、気疲れもします。どうしたらよいでしょうか?

より大きな期待にこたえてもらいたい

ウェブ制作会社との役割分担は、発注側企業と制作会社との間の「打ち合わせ的な」コミュニケーションで解決するのが基本であり、それで十分な場合も多いでしょう。(ご参考 : 制作会社への不満との向き合いかた

しかし、発注側企業の方針として、その制作会社を継続的なパートナーとしていきたい、より大きな業務を委託したい、ソリューションを提供してもらいたいと考えるのであれば、金額的な交渉とは別に、もう一歩踏み込んだ「教育的な」コミュニケーションを通して、制作会社に「成長」してもらう必要があります。

 

目指すは企業文化の理解

「教育的な」コミュニケーションの目的は、より大きな役割を果たしてもらうことです。そのためには、発注側企業ごとに異なるやりざまや期待(=企業文化)を理解してもらう必要があります。それには、以下のような企業を取り巻く背景や経緯を、資料なども交えながら幅広く理解してもらうようにしましょう。

  • どんな顧客層がいるのか(何を求めているのか)
  • そもそも扱っている製品、サービスは一体どんなものなのか(特徴)
  • どんな歴史があるのか(沿革)
  • これらどこに向かおうとしているのか(戦略)
  • 守らなければいけないルール(過去のトラブルや想定しているリスク)

もちろん、上記のような面倒な説明を省いて「これこれこうしてください」というような指示をすれば、表面的には対応してもらえるかもしれません。しかし、やはりそれだけでは、気の利いた対応や、完成度の高いアウトプット(制作物)は期待できません。

 

継続的な教育活動

これだけの活動をしても、なお、制作会社の対応や成果物が期待と合致しない場合があります。企業文化の理解の齟齬(そご)が原因ならば、制作会社の理解が足りていない箇所が見つかったということですから、あらためて背景の説明をし、ベクトル合わせをしましょう。ウェブ部門の担当者の説明だけではうまく伝えられないのであれば、営業部門や設計部門など、より専門の人に教育してもらうことも考慮した方がよいでしょう。

こうした「教育的な」コミュニケーションは、根気よく、何度でも繰り返し、常に「本気である」ことを伝え続けましょう。多くの場合、ウェブのガバナンスは、その企業の事業戦略と密接につながっているはずなので、秘密保持の観点で差し支えない程度に、そういったバックグラウンドも含め価値共有をはかることも意識したいものです。

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