「マウス」はオールドファッション?

投稿日: | 投稿者:ayatori

「オールドファッション」といっても、ドーナツの話ではありません (笑)。ここで言う「オールドファッション (old fashion)」とは、「旧式」「時代遅れ」といった意味です。

私事ですが、8年間使い続けてきた自宅の Windows XP パソコン (主に家族がプライベートに使用) が動作不安定になり、そろそろ寿命を迎えそうだったので、買い替えとして、iPadBluetooth キーボード、という組み合わせを選択しました。今回のコラムは、「PC」から「タブレット」への移行、という経験で感じたことを書いてみたいと思います。


一般家庭ならタブレットで十分かも

この iPad と Bluetooth キーボードという組み合わせ、PC を一台購入するよりも安価で済むので嬉しい反面、実用面で PC の代替として十分だろうか?という懸念は正直ありました。そして一ヶ月ほど使ってみた感想は...
細かい部分で PC に及ばない部分はいくつかあれど、ローカル (手元のコンピューターの内部) にファイルを保持することにこだわらなければ、一般家庭ならこれで十分かも、という印象です。

「ローカルにファイルを保持する」ケースでもっとも多いのが、いわゆるオフィス系のデータ (ワープロ、表計算、など) だと思いますが、「Google ドライブ」や「マイクロソフト Office 365」などで見られるように、オフィス系のデータの「クラウド化」も始まっています。この傾向が進めば、「ファイルは自分のコンピューターの中に保持すべきもの」という感覚は、やがて多くのユーザーの中で薄れてゆくのでは...と予想しています。

また、すでに多くの人がスマートフォンに慣れ親しみつつある現在、タブレット機器は基本的にスマートフォンと同じ OS を採用しているので、使いかたの習熟という面でも、PC より学習障壁が低い (使用方法を覚えるのが比較的容易)、というメリットがありそうです。

こうして考えると、特にホームユースにおいてタブレット機器は十分実用的であり、今後は一般家庭から PC がどんどん減っていっても不思議はないな...と実感を持って感じます。

ビジネスの現場でもタブレットが増えてゆくかも

タブレット機器は、ホームユースだけでなく、ビジネスユースとしても優れているといえます。ビジネス用の端末には「必要十分な機能」「簡単な操作」「一元的な (属人的でない) ファイル/データ管理」「機動性」...といった要件が求められると思いますが、タブレット (+クラウドコンピューティング) ならこれらを満たすことができます。また、会議や打ち合わせの場でもテーブルの上に置いてみんなで画面を見れる (コミュニケーションを活発にしやすい)、というメリットもありそうです。

各企業の IT 部門の意向によるところが大きいですが、一般家庭だけでなく、オフィスでも次第にタブレット機器が使われるようになり、PC が減ってゆくかもしれません。

あらゆる業種のサイトで「タッチ操作」を前提にする必要性が

このように、ユーザー (このコラムの読者の多くにとっては、自身のビジネスの顧客、ですね) の Web 閲覧環境の変化を予想してみると、みなさんの事業が B2B (法人向けビジネス) か B2C (消費者向けビジネス) かを問わず、あらゆる業種において、ウェブサイトを作る際には、「(もはやマウスではなく) 指先のタッチ操作で Web を閲覧する人」を前提に設計する必要がありそうです。

具体的には、じっくり落ち着いて机に座っていない状況 (交通機関で移動している、屋外にいる、屋内でも自室や書斎以外にいる、など) であっても素早く情報が伝わるようにしたり、ボタンやリンクを大きくして誤操作を防ぐようにしたり、といった配慮が求められることでしょう。そしてこういった配慮は、従来のようにデスクトップで PC を使っているユーザーにとっても、使いやすいものとして歓迎されることでしょう。

普段、業務で PC をあたり前に使い続けていると、なかなか実感することが難しいと思いますが、「マウス操作前提」から「タッチ操作前提」への発想の転換は、予想以上に早く迫られているのかもしれません。

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