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ユーザーの「コンテキスト」に気を配る

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Web サイトを設計する過程で、「コンテキスト」という言葉がしばしば出てきます。「ユーザー (サイト利用者) のコンテキストに配慮しましょう」という具合に表現されますが、この「コンテキスト」という言葉、外来語 (英語の context をカタカナ表記したもの) ということもあり、なんとなく掴みどころのない言葉、かもしれません。

ユーザーの目的到達に影響する様々なものごと

英語の「context」に相当する日本語訳としては、「文脈」という表現がありますが、ここで言う「コンテキスト」は、もう少し広い意味を持っています。

顧客にとって役に立つ Web サイトを設計するには、「ユーザー」や「ゴール (目的)」を明確にしよう、という話を聞くことが多いと思います。「コンテキスト」とは、その「ユーザー」が「ゴール (目的)」を達成しようと行動することに対して影響する、様々なものごと、と言い換えることができます。たとえば、以下のような例が挙げられるでしょう。

  • 時間、季節
  • 天候 (晴れ/雨、暖かい/寒い、など)
  • 場所 (屋内/屋外、止まっている/歩行中、プライベートな空間/公的な空間、など)
  • 利用環境 (PC/モバイル、ブラウザ/アプリ、Wifi/携帯電話回線、など)
  • 前後の行動 (どこからそのサイトまたページに来て、どこへ行くか、など)
  • そのときの気分や思考
  • その人の社会的立場(社会状況とその人の関係)
  • 時節の区切り(会計年度の始めや終わり、タスクの締切日、など)

上記以外にも色々あるかもしれませんが、いずれにしても、「ユーザー」や「ゴール (目的)」が類似していても、「コンテキスト」が異なると、最適な Web サイト設計も異なってくることは、なんとなくおわかりいただけるかなと思います。

コンテキストがますます大事になっている

このような「コンテキスト」が大事であると言われるようになった背景には、ユーザーのアクセス環境の多様化があると思います。

従来のような「部屋やオフィスでパソコンを使って」というだけでなく、モバイル機器を使ったり、屋外にいるときや移動中にも Web にアクセスできるようになってきたことが大きいと言えるでしょう。

同じ業種、同じ職業であっても、個々におかれた状況は細部まで同じケースはなく、さまざまな要因でサイトの利用者であるユーザーの背景が異なることで、Webコンテンツから受ける影響は異なってきます。

これからは、「ユーザー」「ゴール (目的)」だけでなく、「コンテキスト」も併せて配慮して、より便利で役に立つ Web サイト設計をしてゆきたいものです。

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