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「今、こうなってしまっている理由」を無視するな!

投稿日: | 投稿者:生田 明子

私たち「あやとり」は世界的に展開しているさまざまな製造業を中心にウェブサイト構築、運用のお手伝いをさせていただいている。私自身が営業行為が嫌いなので、当社には営業担当者が一人もいない。そのうえ、静岡県浜松市という東京からも250km、大阪からも260kmという地方都市にいる。ネットの仕事なんだから、別に東京じゃなくてもいいじゃないかと黎明期からずっと東京を冷たく見ていた。しかし、東京のほうが人間関係や情報が濃密じゃないかとIT企業は東京に集積していく。でも、必要ない情報の海でおぼれる必要はないじゃないかと思ふ。なぜなら、世界的に展開している大企業のウェブ運営はまだまだ別の課題をたくさん抱えていて、そんな最新のマーケティングツールやぶっとんだ面白いことをやれるような体制にはないのだ。

いろんなデバイスやアプリケーションも所詮、海外のどこかで開発された焼き直しが多いのが現状だ。そんなものを日本で展開しても、日本の企業には日本企業の習慣がある。ビジネスプロセスそのものが違ったりするんだ。日本の国土の25倍の面積をほこるアメリカで出張して打ち合わせするのは大変だ。国内便の飛行機ですら、時間通りには飛ばない。一方、日本はよほどのことでもない限り、新幹線は定刻通りに動いてくれる。だからこそ、多くのサラリーマンが一見、無駄と思われる出張をしてまで会議をするのだ。

ホリエモンはこれを無駄だと云う。確かにそうだろう。でも、日本企業は「打ち合わせ至上主義」「打ち合わせドリブン」なのだ。姿形を見て、顔色、目の色を見て、一緒に仕事をするに値するかどうか、人を見ているのだ。会って話ができない広い広いアメリカで分厚い契約書で相手を縛ってビジネスを進めるのと、目の色を見て、「阿吽の呼吸」を感じ取ろうとする日本ではそもそもやり方が違うのだ。

人々の意思疎通をつかさどっている大半は、言葉に頼らない非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)で、打ち合わせでは、確かに言葉を発したり、資料を読み合って進めているが、顔色、目の色、うなづきや表情を見ている。そんな習慣の企業のやりざまをアプリケーションやネットツールで早急に変えようとしても、組織も人も動かないのだ。組織や人が動かない限り、お金も動かない。お金が動かない限り、ビジネスは動かないのだ。「それではイノベーションが起きない」と批判するのは簡単だ。企業組織を支えるさまざまな役割や機能をそんなに簡単には変えることはできないし、「今、こうなってしまっている理由」を無視しても、変わらないし、変われない。

当社が地方都市に居て、なぜ東京や大阪の大企業の仕事を受注できるかは、結局、その「組織の今、こうなってしまっている理由」を考慮して、物事を進めることへの安心感なのだと自負している。

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