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情報を制するものはビジネスを制す!

投稿日: | 投稿者:生田 明子

枯山水
Web担当者は、現代のお庭番!

2015年、明けましておめでとうございます。
MicrosoftからWindows95が発売されたのが1995年ですから、今年でちょうど20年になりました。NEC PC9801-VX、Apple Computer Macintosh LC575のあとに、自作DOS/VマシンでWindows3.1を使っていた私は、Macintoshにも似た洗練されたインターフェイス、使いやすさ、そしてトータルでみたランニングコストの安さに驚き、早速Windows95に乗り換えたことを覚えています。そういえば、世界初の商用ブラウザといってよいNetscape Navigator1.0がリリースされたのが1994年の暮れでしたから、これもちょうど20年になります。

当時はネットワークも低速で、CPUの処理能力も低く、ハードディスクドライブも1ギガバイトもないという時代でした。現在、Amazonでハードディスクドライブを見ると1テラバイトが7000円もしなくなり、ムーアの法則が続いていることを実感します。

私自身は、1993年のMacintoshによるDTP(デスクトップパブリッシング)を皮切りに、さまざまなコンピューターの仕事に携わりました。1996年の1月には、インターネットタウンページという雑誌の記事に「企業サイトの評価」を書きました。編集さんから赤ペンが入りまくった原稿でしたが、これがWebというテーマでの初仕事でした。その後もいろいろとコンピューターとインターネットに首を突っ込み続けてしまい、恋もせず、おしゃれもせず、オタク度を増幅させていました。気が付けば、これが一生の仕事になっていました。

その頃から、ほんの数年前までは、ハードウェアやソフトウェアを扱えるだけで仕事としての価値がありましたが、最近はコンピューターやインターネットを通じて得た情報をどう扱うのか、どう分析するのか、どう経営に生かすか、どう企業活動を活性化させるか、といった経営層に対する業務が増えてきています。

昨年、長く松下幸之助翁に仕えた方から、「お庭番」について教えていただきました。お庭番制度は徳川宗家に跡取りが途絶え、御三家のひとつ紀州徳川家から第8代将軍となった徳川吉宗が設けた仕組みで、「暴れん坊将軍」というドラマでは、紫の頭巾を被った隠密がそれにあたるのですが、広く市中の情報や各藩の様子などを探る将軍直属の諜報部隊だったようです。

各藩が幕府に対してどういう姿勢であるか、江戸市中に人民を惑わす怪しい動きはないかなどを監察していたわけですが、これらはアクセス解析を通じてWeb活用を進める動きに通じるものがあると私は考えています。

企業のWebサイトを見に来るのは、お客さまだけでなく、株主、地域の人、行政、就職を考えている学生、研究をともに進めたい大学、そして競合企業など企業を取り巻くさまざまなステイクホルダーです。各種の閲覧データを突き合わせることで、どの組織の、どんな立場の人が、どのようなキーワード検索でサイトへ流入し、どんなページをどの順番で何秒見ていたかという情報を得ることができます。そして、これを分析すれば、なぜ彼らはサイトを見に来ているのか、それは単なる興味なのか、それともなにか意図があるのか、意図があるとしたらそれは何なのかということも高い確度で知ることができるようになってきました。

江戸城でお庭番たちは、庭掃除をしながら、来客者を監視し、障子から漏れ聞こえる話を将軍吉宗に報告していたと言います。Web解析を担うWeb担当者は、まさに現代のお庭番です。競合企業や官公庁が閲覧しているのであれば、それを経営陣に報告するとともに、彼らがなにに興味をもっているのか分析し、それが今後の経営のどこに影響を及ぼす可能性があるのか探っていくことが求められていると思います。

残念なことに、多くの日本企業のトップは、このようなインターネット技術の発展を理解しておらず、Web担当者が重要な人材だということもまた理解していません。担当者の冷遇は言うに及ばず、派遣社員や外注業者に丸投げしている企業すらあります。しかし、いつの時代であろうと、情報を制するものがビジネスを制すのです。Windows 95やNetscape Navigatorから20年、インターネットを廻る情報戦はいよいよ本番です。

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