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【新年雑感】ハノイにて

投稿日: | 投稿者:生田 明子

年末の12/27より1/5まで、空路、陸路、それも徒歩での中国ベトナム国境越えの大旅行をしてまいりました。四川省成都の友人夫婦(中国人)に中国でのビジネスの相談をしに行き、その足で雲南省の少数民族問題を多数抱える地域を観光してきました。さらに中国河口からベトナムラオガイへの越境を徒歩にて試み(紅河の橋を渡る)、ラオガイからハノイまでメーターゲージの鈍足列車で10時間にも及ぶベトナム国鉄の旅をしました。

今回の大旅行にあたり、忙しい中、中国史と中国語、ベトナム史と中越の問題(政治経済)をチョー突貫でおさらいして臨みました。また、日本の旅行代理店は一切通さず、成都の友人による手配と自力で現地でのいきあたりばったりの手配を試みました。日本にいるときはなんとなくできてしまうことでも、勝手の違う外国では難題です。

現地で直接情報を手に入れ、交渉する、これは海外ビジネスの基本ですが、生ぬるい日本に慣れた体にはまさに試練でした。しかし、やってみればなんとかなるもので、笑顔で「謝謝」と言われる喜びはひとしおでした。

また、中国の抱える様々な問題のうち、中国の少数民族問題は成都の友達が手配してくれたナシ族のガイドさんが三日間つきっきりで案内、教えてくれました。ビジネスや投資には、未来を予測する能力が必要ですが、今に至る様々な歴史を正確にかつ多面的に理解することも重要です。欧米のマスコミや中国の党寄りの情報だけを間接的に伝える日本のマスコミの報道だけでは知らないことをたくさん知ることができました。

航空自由化と関税障壁撤廃が進む中、インターネットがもたらす大量の情報と利便性は国境という壁をますます低くさせて行きます。政治体制にかかわらず、多言語を自由に操り、知的労働をする者が富を得て政治力を行使する時代なのだと実感しました。どの国でも勉強しない人は救われない時代、まさにドラッカーのいう「21世紀は知的社会」堺屋太一のいう「知価社会」の到来なのです。因みに堺屋太一は1985年に「知価社会」を著しています。中国でもベトナムでも知的労働をする富裕層とそうでない層との格差ははっきりとしていました。

また、このような旅行に「地球の歩き方」という本を改めて買いましたが、10年前に買った時と今回では、その効果と情報精度には疑問を持ちました。そして、出版事業の限界を感じました。情報の鮮度、紙媒体という限界。もちろん、中国国内のフライトはすべての電子機器の電源を落とさなければならず(機内モードもだめです)、その場合は書籍は有効な時間をもたらしますが、いかんせん変化の速いこの時代、情報の古さは否めませんでしたし、何より重さがつらかったです。

中国河口からベトナムラオガイへの越境ルートにいたっては5行程度しか「地球の歩き方」には情報がありません。このルートを歩いた日本人やそのほかの国の人のブログをググって、基本的な情報を手に入れて挑みました。結果として、「地球の歩き方」に書いてあった5行すらすでに間違いで「地球の迷い方」の異名にふさわしいほどの情報鮮度という結果になりました。

紙の書籍がふさわしい情報とそうでないものがあることをまざまざと感じた瞬間でした。この年末年始の中国国内の日本人旅行者の数は前年比85%ダウンとの情報もある中、片言でも必死に中国語をしゃべって旅行をする私たちのことはどこへ行っても歓迎され、中国の普通の人は日本に対して、こんなにも敬愛をもってくださっていることにも感動しました。

マスコミの作り出した虚像に振り回されず、ネットの偽情報にも振り回されず、事実を見据えて、自分で判断し、行動しなくてはならないことを痛切に感じました。信頼できる人間関係を構築し、事実を手に入れ、行動することが求められる時代だと深く認識し、情報を取り扱う事業運営者としての責任を改めて痛切に感じた年始でした。

今年も、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

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